ホステスとヤクザの関係⑦

さぁ・・・

地元のヤクザさん、警察

保健所、全ての手続きを

済ませ、いざ開店っ




店を開店させる時には(飲み屋に限らず)、その前日、または数日前に開店祝いというのをやります。

これは通常に飲み代を頂くのではなく、お世話になった方々を無料で招待してご祝儀を頂きおもてなしするのです。

招待された方は、結婚式と同じように祝儀袋にお金を入れて持っていかなければならない訳ですが・・・

コレで売上げ１ヶ月分くらいの金額が稼げます。

・・・私は、着物に着替え

さぁ、始めるわよ、みんな宜しくね。

女の子や従業員に声をかけ、店の看板に灯りをつけます。


ずっと夢だった自分の店・・・

晴れ晴れしい気持ちで満席になった我が店を見回すと・・・



店内のお客様、全てが・・・

　　　ヤクザの方でした(￣□￣;)



店の外には、路上駐車でベンツが並び

その周り、そして店の入口左右、後ろ手に立ち並ぶ１０人近い若い衆達

道行く人も、何事かと振り返り、すぐに目を反らして、ソソクサと去っていきます



この日、私の店の中には・・・

県内４支部、４人の組長さん方々、各組の幹部の方々、

それに付き添う若い衆の方々

総勢３０人近いヤクザの方たちで埋め尽くされていました。


しかし、私は・・・

そうなる事を知っていました。



それもそのはず・・・

　　　　招待したのは私だからです



この時、すでに・・・私は、

深く深～く…極道の世界に携わっていたのです。


ホステスとヤクザの関係⑧→

ホステスとヤクザの関係⑥

数日後、押尾　学似が

おしぼりの事などで

私の店を訪ねてきました。

もちろん店は開店前なので

薄暗い店内に二人っきりです♪

まっ、そんな話は後にして・・・(笑)



飲み屋を出店させるとみかじめ料を払うのか？

※みかじめ

監督。取り締まり。
「みかじめ料（＝暴力団ガ飲食店ナドカラ取ル用心棒代）」

・・・という事です。

【Ｖシネマ】では、チャラチャラした組員が毎月、集金に来るシーンがよくありますが・・・

払ってるところ、あるんですかね？

少なくとも私の知人オーナー達の中には払ってる人は居ませんでした。

その土地の組によって違うのかもしれませんが

おしぼりリース代の集金だって、気を使って絶対に店内には入ってきません

一声かけて、店の扉を閉めて入口の外で、こちらが用意するのを待ってくれています。

そして物凄く礼儀正しいです。

こちらが言う事には全て敬語で返してくれるし、おしぼりだって、いい加減ではありません。

きちんと決まった曜日には入口の外に置いてくれています。


ただ・・・やっぱり普通のリース業者に比べるとちょっと高いです。

普通の業者が月に5000～7000円くらいのところ・・・

１５０００円でした。これを高いと思うか安いと思うかは、それぞれかもしれませんが

私にとっては、もの凄く安かったです。

その１５０００円で毎月、押尾　学に会えるのです(笑)

そして、安心料だと思えば・・・セコムよりはるかに安い！

飲み屋には喧嘩も付きものです。酔っ払い同士の喧嘩なら警察を呼べば、とりあえず何とかなりますが、

よその土地から来た怖めのお兄さんなどが、イチャモンを付けてきたら・・・、

セコムは来てくれません。

そんな時、私の店では押尾　学が来てくれるのです。


ちなみに画像のコチラでは、おしぼりの他、店舗に必要なモノ色々買えます。


ホステスとヤクザの関係⑦→

ホステスとヤクザの関係⑤

奥の部屋へ通されると

そこには組長らしき老人が

ソファーに座り、

私を出迎えてくれました。




以外に優しそうな方だったので、ほんの少ーしですが…ホッとする私。

さほど広いという部屋ではありませんでしたが、

高級そうなソファー

【Ｖシネマ】風の飾り物

そして私と組長さんの会話を見守るように背後に立つ　押尾　学　前記事参照

お茶まで入れてくれたのですが、手が震えてクチまで運ぶのが困難だと思ったので飲むことは出来ませんでした。

今、思えば・・・あまりにも緊張して、何を話したのかよく覚えていません

覚えている事と言えば・・・

まず、組長さんが名刺をくださり、そこには・・・

とあるマークと△△組　組長○○○○と勘亭流な書体で書かれていたコト。

「おしぼりと門松だけ付き合ってやって下さい」と穏やかな口調で言われたコト。

「知人の店で、いらなくなったグラスなど色々あるから、よかったら使うかい？」
と優しい言葉をかけてくれたコト。

そして最後に・・・

「何か困った事があったら、コイツに言ってやってください」

・・・と、「押尾　学」を指差したコト

緊張こそは、ほぐれませんでしたが、気分はバラ色でした(笑)

「押尾　学」が私の店を守ってくれるの？おしぼりも持ってきてくれるの？

組事務所を出る時には、私の足取りは妙に軽くなっていました。



ちなみに画像の「任侠グッズ」はコチラで売っています
湯のみの他、灰皿や茶碗もあるそうです


ホステスとヤクザの関係⑥→

ホステスとヤクザの関係④

飲み屋を出店させるとき

ヤクザへの挨拶って

必要だと思いますか？




これは「する必要が無い！」という意見と「一応、しておいた方が…。」という意見に分かれますが、

私の地元では、挨拶無しに開店すると・・・

やっぱり来るそうです。しかし【Ｖシネマ】のように

おいっ！誰の許可で商売しとんじゃいっ！ヽ(｀□´ﾒ)ノ

・・・という風では無く、物腰やわらかく「おしぼり」お願いします

という感じだとか。


私の場合は前記事に書きましたが「幸」の方の出会い方だったので

店を開店させる前に、知人にクチを聞いてもらい

その上で、地元の組事務所に女１人、手土産を持って挨拶に行きました。

前もって話をしてくれていると言えども、入口の前に立つと

目上には「監視カメラ」

伝統のありそうな「組看板」

やっぱり怖いぃぃ・・・(泣)、足がすくみ、呼び鈴を押そうとする指が震えました

しかし監視カメラに映っている…。

凛としなければ・・・

えぃっ(泣)　ピンポォーン♪　

あぁぁ～・・・、アニマル浜口みたいな人が出てきたらどうしよぅ(Ｔ－Ｔ)


すると中なら出てきたのは意外にも、さわやか系な２５、６才の男の子

しかも、かっこぃぃ～(*￣▽￣*)

例えるなら押尾　学　風

「こちらへ、どうぞ」

と、通された先には・・・



ホステスとヤクザの関係⑤→

ホステスとヤクザの関係③

ヤクザと言っても

もちろん人間。

色々な方が居るわけで


中には虫も殺せないという方だって居ます(笑)



若くして組長にまでなったというＡ男さん(現在飲み屋のオーナー）

「俺は、刑務所に行くくらいなら死んだほうがぃぃなぁ」

・・・・・。

【Ｖシネマ】では、刑務所に行くとヤクザとしてのハクが付いて自分の看板になるんじゃないの？

これが本音…、これが現実なのか…、

「竹内　力」を思い描いていた私は、なぜだかガッカリ(-_-;)

とは言っても、それはＡ男さんの意見だけかもしれない

世の中には「仁義なき戦い」を繰り広げている

「松方　弘樹」風の方も多々いらっしゃるハズ・・・です。


前述にもありましたが、本当…、人の出会いっていうのは、その出会い方によって

「幸」にも「不幸」にもなるのだと実感。

私の場合は、たまたま「幸」の方の出会い方だったので、優しくして頂き、

何かと面倒を見てもらいましたが、

これはヤクザに限らず、全ての出会いに当てはまる…と、私は思います。

対を言えば、警察官・・・こちらも「幸」な出会いでありたいモノです（笑）


次回の【ホステスとヤクザの関係】では、

私が、飲み屋を出店するときに組事務所に挨拶に行った時のお話でも・・・


ホステスとヤクザの関係④→

ホステスとヤクザの関係②

店内に入ると・・・

まるで

生【Ｖシネマ】

店内のど真ん中にある大テーブルにカンロクのある40～60代のオジ様が5人

その周りを囲むように若い衆達

・・・


ところが意外に和やかな雰囲気で女の子達も楽しそう

私も、恐る恐る席に着いたものの、話を聞いていると孫の話だとか

競馬の話だとか、それぞれに気の良いおじいちゃんという感じで

【Ｖシネマ】と違うっ？

ヤクザの方々も出会い方によっては、とても優しくてカッコよく見えてしまったり(^-^;)＞

幹部らしき方の中に、真っ白のスーツを上手に着こなしている３０代半ばくらいの人が居たのだけど・・・

まさに「竹内　力」風

やっぱり白のスーツってなかなか抵抗あるけど、ぃぃモノ着てるからビシっと決まってましたね


まぁ・・・１０代の頃から水商売なので店に来るお客様の中にはそういう業界の方も居たかもしれませんが、

改まって、お近づきになったのは私にとって２４歳のその日が初めての事で、優しかったと言っても・・・

【Ｖシネマ】でしかヤクザを知らなかった私には、やっぱり・・・

あのスーツの内ポケットには拳銃が入ってるのかな…(-_-;)|||

・・・そんな事ばかり考えていました。


その後、本日に至るまで、そちらの業界に深～く、深～く携わっていかなければならなくなる事を・・・

この時の私には知る予知もありませんでした。

ホステスとヤクザの関係③→

ホステスとヤクザの関係①

前記事に

【ホステスとホストの関係】

を書かせて頂きましたが、

【ホステスとヤクザの関係】

少なからず気になる方もいらっしゃると思います。



これは、正直・・・必ず何かしらの関わりはあるのでは無いでしょうか？

私の場合、20代半ばに働きに行ったキャバクラ

そこは、まさにヤクザの店でした。

面接に行った際、品の良いオーナーが出てきて私はその人柄を気に入り入店する事に・・・

数日後、「今日はオーナーの友人のお祝いのパーティーを当店で」

というので、はりきって出勤した私の目に飛び込んだのは、店の入口に後ろに手を組みズラっと並ぶ若い衆の姿

一瞬、足が後ろに下がりました。

　今日は、休もうかな…（＾－＾；）

それでも、こんな日に当日欠勤なんて言ったらマネージャーに怒られるし…

罰金も払うことになるし…。

　仕方ない…、とりあえず出勤してみよぅ…泣

と、恐る恐る、若い衆達の間をぬって店内に・・・


ホステスとヤクザの関係②　→

23品目☆テレビ

テレビです。

４年前くらいに頂いたモノなので結構きたなぃです（汗）


実は・・・テレビを貰うのは４台目
お客様の中に家電製品を扱う職種の人が居て、ちょっと傷が付いていたりで商品に出来ないモノを頂けるのです。

傷といってもほんのちょっと凹みがある程度。

それで新品なのに商品に出来ないなんて・・・、

つくづく日本は贅沢だと実感します。

・・・と、同時にそんなお客様が持てた私は幸いです。

テレビの他、頂いたモノは「エアコン」「洗濯機」「冷蔵庫」などなど

もちろん全て新品でちゃんと箱に入ったものです。

この職種は、知り合いが大勢出来るので何かと助かることもあります

電化製品の他、

お客様が大工さんの場合・・・

実家の物置を作ってもらったり、床を張り替えてもらったり

酒のバイゴーの店長さんの場合・・・

私用で飲む酒は全てタダ。

などなど色々ありますが、

以前、店の女の子達に「お客様で居たら便利だと思う職種って何？」と聞くと・・・うちの店では

☆１位　　弁護士

☆２位　　レンタルビデオ屋店員

☆３位　　美容師

・・・という結果でした。

弁護士って（－＿－；）汗

みんなも色々大変なのね…。　

22品目☆ボイスレコーダー

こちらは・・・

「ボイスレコーダー」





私のお誕生日に頂いたモノですが、

再生ボタンを押すと・・・


６０分間きっちりと

私へ対する「お祝いの言葉」が入っていました（泣）


その夜、私は・・・

部屋の電気を消して寝る事が出来ませんでした(-_-:)

携帯は各【男】に１つずつ

ホステスにとって

携帯は【命】・・・




とまでは言いませんが・・・（笑）とても大事な稼ぎ頭です。

今や、営業はメールで…、という時代ですから。


ところで、私は常に５個の携帯を使い分けていました（笑）

これは・・・、

「1人目の彼氏用」「2人目の彼氏用」「3人目の彼氏用」「4人目の彼氏用」「仕事用」

というのはジョーダンですが・・・、お客様で携帯を分けていました。

全てという訳ではありませんが、本命の彼氏が居る子は、だいたい携帯を２個以上持っています。

彼氏の前で堂々と使う携帯と、彼氏には教えずこっそり隠し持っている携帯です。


私は以前、ものすごく気性の荒い彼氏と付き合っていて、たとえ仕事とは言えども

もうひとつの携帯の存在など「バレたら絶対に殺される」

と思っていたので隠し持つどころか・・・

携帯は、母の名義で借りてもらい、彼に会う時は家に必ず置いていき、

彼が家に来る時は前もって実家、又は友人の家に預けておく・・・

私の行動は、徹底的に慎重でした。

そんなある日・・・

彼が突然、家に来て、私は「ハッ！」としましたが、既に手遅れ。

玄関先から見える私の部屋のテーブル…、そこに置かれた見知らぬ携帯を発見し

彼は、直感したのか、ものすごい勢いで私をはらいのけ部屋へ…、

私は、血の気が引きました。

そして・・・

「彼氏なんて居るわけ無いじゃん♪今日は最高に楽しかった♪また会いたいナ♪」

・・・と、彼に読み上げられた時、


私は死にました Σ(￣□￣;)!!


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